日産リーフ 試乗レビュー


2011-2012 日本カーオブザイヤー受賞 100%電気自動車の日産リーフを試乗してきました。国産大手メーカーの市販電気自動車としては、三菱のi-MiEVに次ぐ2番手での発売ですが、リーフは5人乗りの普通車となります(i-MiEVは軽自動車)。

公式サイトから自宅の近くで試乗できる店舗が検索できます(http://ev1.nissan.co.jp/TRIAL/)。また試乗イベント(http://ev1.nissan.co.jp/TOUR/)も各地で開催していますので、興味・関心がある方は参加してみたらおもしろいと思います。

今回、訪問したディーラーさんは日産プリンス埼玉販売株式会社上尾平塚店(埼玉県上尾市平塚858-4)。埼玉県内最大級のショールームです。

(写真をクリックすると拡大画像が表示されます)

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外観はまさにエコカーな感じです。ちなみに、ハイブリットカー・電気自動車が同じようなデザインの理由を聞いてみたところ、エコカーの特性の一つであるエンジン音がしない(小さい)というのは、悪い面から見るとロードノイズや風切り音が気になるようになってしまう。そのノイズを最小限に抑える形状が今のデザインになっているとのことです。

で、意外だったのが3ナンバーサイズだったこと。マーチぐらいの大きさだと思って試乗しに行ったので、見た瞬間「でかっ!」と素で思いました。実際に走ってみると普通のガソリン車と同じ、いやそれ以上にパワー感があります。なぜかと思ったら馬力は109馬力なのですが、トルクが28.6kmがあるんです!これって、2.5Lクラスのガソリン車と同レベルのトルクです。そりゃ、パワー感があるはずです。

ただ、ブレーキについてはガソリン車と制御系システムが違うため、最初のうちはかなり違和感を感じます(効きづらい印象)。ですので、慣れるまで早めのブレーキを心がけましょう。

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エンジンルームは結構スカスカです。モーターなのにラジエターが搭載されてましたのは意外でしたが、エアコン(ヒーター)等で使っているそうです。また、モーターの横に普通のバッテリーが搭載されてますが、これはヘッドライト等の補機関系用で一般的なもの。駆動用のバッテリーは後部座席の後ろに配置されています。

フロントエンブレムを開けると充電口があらわれます。左側の大きいソケットが急速充電用、右側の小さなソケットが家庭用のソケットです。なお、家庭用の充電インフラを整えるには約10万円の工事費が必要になります(充電工事&ワンストップサービス)。急速充電にかかる時間は30分程度、家庭用充電器では8時間程度の時間がかかります。なお、自宅での1回の充電にかかる電気料金は100~200円程度だそうです。

フル充電で最大200kmほど走れますので、ガソリン車に比べるとランニングコストは非常に安くなる計算になります。

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こちらがトランクルーム。後部座席の後ろにあるのが駆動用のリチウムイオンバッテリーです。このバッテリー、かなり重量があるのですが、そのおかげでクルマの重量バランスが良くなり、ミッドシップに近い重量配分になっているそうです。また、バッテリーを守るためにシャシーの強度が一般的な乗用車よりも高くなっているため、走っていても剛性感があります。

トランクルーム右奥には家庭用の充電器が備え付けられています。日々、これで充電をおこなうわけです。現状、リーフのナビゲーションシステムには約4000基の充電器が登録されており、その内、200箇所は急速充電器を設置している日産ディーラーになっています。その急速充電器店舗を中心とした半径約40kmの円でほぼ日本全国をカバーしているので、遠出するときでも電気に困ることはなさそうです。

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運転席は近未来的なデザインになっています。・・・演出だそうです(笑)

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特徴的なのがこのシフトノブ。右上に移動させるとバック、右下に移動させるとドライブ、さらにもう一度右下に移動させるとエコモードになります。エコモードにすると走行距離が1割程度伸びるようです。・・・が、エアコン等を点けるとガクッと予想走行距離は減ります。

全体的な印象とすれば、普段の街乗りに利用するのであればかなりいい働きをしてくれるクルマだと思います。日々のランニングコストも安いのは魅力です。また、日産自動車はリーフの駆動用バッテリーから一般住宅へ電力供給するシステムを開発しており(http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2011/_STORY/110802-01-j.html)、万が一の際の予備電源としても活用できます。

ただ、どうしても初期費用が高いのがネックです。今回試乗した安い方のグレード(X)でも約380万円、国の補助金(最大78万円)を利用しても約300万円の車両代金が必要になります。また国の補助金も平成24年3月7日が申請書類提出期限(予定)なので、その後は補助金が無くなる可能性もあります。その辺りも踏まえた上で、購入されるのであれば早めに行動に移しましょう!

日産リーフの特設サイトでもリーフの情報や充電インフラの事について詳しく解説されています。
http://ev.nissan.co.jp/LEAF/

なお、動画も撮影してきましたので、こちらもあわせてご覧ください。

試乗車の諸元表

車両型式ニッサンZAA-ZE
車両重量1520 kg
エンジン型式EM61(モーター型式)
エンジン種類-
排気量- cc
燃料供給装置-
最高出力109 PS
最大トルク28.6 kg・m
燃料タンク容量- L
燃料種類-
全長×全幅×全高4445×1770×1545
乗車定員5 名
サスペンションストラット/トーションビ ーム
ブレーキベンチレーテッドディスク
駆動方式前輪駆動
トランスミッション-